わかっちゃう! 知的財産用語 特許,商標,著作権 等に関する用語辞典 |
[ 公報テキスト検索 (こうほうてきすとけんさく)] |
公報テキスト検索 とは、 特許公報,特許公開公報などの公報に含まれているテキスト(文字)を対象とする検索のことです。 技術用語などの検索語句で検索することより、その検索語句を含んだ公報を探すことができます。 (1) 過去にどの様な特許があるのか、どの様な特許出願があるのかを調べるために特許調査をします。 その際に、特許電子図書館 のようなデータベースを利用して検索することができます。 公報の検索の方法には色々あるのですが、一般の方が一番馴染みやすいのがテキスト検索だと思います。 (2) 公報テキスト検索では 特許公報,特許公開公報などの「公報」に書かれている文字を対象に検索して、指定した文字を含む公報を探し出すことができます。 書誌的事項(発明者、出願番号、出願日など)についても検索できますが、技術用語などのキーワードを使って検索することが多いです。 その場合、1つのキーワードだけでもテキスト検索できますが、抽出される公報の件数が多すぎる場合は絞り込むために複数のキーワードをかけ合わせて使います。 例えば 「インターネット」 AND 「飛行機」 のようにキーワードをかけあわすと 「インターネット」と「飛行機」の いずれの語も含んでいる公報を見つけることができます。 (3) 特許電子図書館で公報テキスト検索する場合、以前は公報中の「書誌的事項」,「要約」,「特許(実用新案登録)請求の範囲」部分などに書いてある言葉の中から検索することはできましたが、公報の「発明の詳細な説明」の中だけに書かれている言葉などはテキスト検索の対象となっていませんでした。 それが2008年3月17日から、特許・実用新案検索の公報テキスト検索で、書誌を除く「公報全文」からも一括して検索することもできるようになりました。おかけで、これまでより広い範囲でテキスト検索が利用できるようになりました。 ☆ ☆ [関連事項と経験談] (1) 公報テキスト検索では、入力した文字列と同じ文字列を抽出しますので、どのようなキーワードで検索するかが重要です。 当たり前のことですが、検索に使うキーワードによって結果が大きく異なるためです。 テキスト検索に慣れていない人は、キーワードをいろいろ検討せずに、自分が馴染んでいる用語だけをキーワードとして使う傾向があります。 特許電子図書館のテキスト検索では、あるキーワードで検索した場合、その同義語までは抽出されません。そのため調査する人が同義語についても配慮しないと、不十分な調査結果しか得られないことがあります。 例えば「電子計算機」というキーワードを使って検索した場合と、「コンピュータ」というキーワードで検索した場合とでは検索結果が異なります。もちろん「パソコン」というキーワードで検索すればまた違う結果となります。 したがって、必要なら「電子計算機」というキーワードだけではなく、「コンピュータ」や「パソコン」というキーワードでも検索するとよいでしょう。 また、漢字、カタカナ、ひらがな などの表記の違いも考慮する必要があります。 例えば「猫」と「ネコ」と「ねこ」とでは別のキーワードとなるので、検索結果に違いがでます。 ちなみに、このような場合は 「猫」 OR 「ネコ」 OR 「ねこ」 のように複数のキーワードを連ねて「OR検索(いずれかに該当するものを抽出する検索)」をすることもできます。 テキスト検索の際には、どのようなキーワードが使われる可能性があるのかを考えて、いろいろ試してみることをお勧めします。 (2) キーワードだけではなく、国際特許分類(IPC)などの分類も組み合わせて使うと検索の精度を高めることができます。 (3) 公報テキスト検索をする際には、テキスト検索に対応している公報の蓄積範囲(検索可能範囲)を確認するようにしてください。古い公報などは情報としてデータベースに蓄積されていても、テキスト検索の対象となっていないものもあるからです。 |
わかっちゃう! 知的財産用語のトップに戻る |
メルマガ(2誌) 好評発行中 (無料) |
「商標・サービスマーク」 ど〜んと来い! (マガジンID:0000117418)
メールマガジン登録
西川特許事務所のトップページ |
西川特許事務所 所長 弁理士 西川 幸慶 住所 兵庫県西宮市東山台3丁目9−17 電話 0797-61-1841 FAX 0797-61-1821 Eメール pat@jpat.net |