わかっちゃう! 知的財産用語 特許,商標,著作権 等に関する用語辞典 |
個人信用情報(こじんしんようじょうほう) |
個人信用情報とは、 簡単に言うと、個人のクレジットや消費者ローンなどの借金に関する情報のことです。 (1) クレジットやローンというのは「借金」ですが、お金を貸す金融機関としては、 「この人に お金を貸して、返済してもらえるか?」 ということが心配になります。 そこで、その人を信用して貸してもよいか判断する資料として「個人信用情報」を利用します。 金融機関は「個人信用情報」を見て、返済能力などに問題があると判断すると、クレジットカードの発行や、ローンの契約を断ります。 つまり、「個人信用情報」は金融機関から見た、「個人の経済的な信用度をはかる情報」と言うこともできます。 (2) 個人信用情報として記録される情報のベースは、本人がクレジットカードを作る際や、消費者ローンの契約をする際の情報です。 これらの契約の際に、(意識していないかもしれませんが)契約者は自分の個人信用情報が記録されることを承諾しています。 興味のある方は、クレジットカードの申し込みやローンを組むときの契約書をチェックしてみてください。きっと、そのような条項が見当たると思います。 (3) 個人信用情報として登録されるのは、大きく分けると「個人の属性情報」と「借金の履歴情報」です。 「個人の属性情報」としては、氏名、生年月日、住所、電話番号、勤務先などがあります。借金と関係のない個人の趣味,学歴,宗教,思想などは登録されません。 「借金の履歴情報」としては、契約日,契約の種類、金額,返済回数、借金の残高、返済の状況などの情報があります。 (4) 個人信用情報の収集と提供は「信用情報機関」が行います。1つの大きな組織ではなく、複数の信用情報機関があります。 ちなみに特許電子図書館で商標の指定役務について調べたところ 第36類 「金融に関する個人信用情報の提供」 「消費者信用取引に関わる個人信用情報の収集・保管・照合」 という役務が有りました。 これらは「信用情報機関」の役務を想定しているのだと思います。 (5) 自分の個人信用情報がどの様に登録されているか知りたい場合は、信用情報機関に開示を求めれば見ることができます。その際には本人であることを照明する必要があります。 開示の手数料や請求の仕方は、問い合わせる信用情報機関によって違いがあるようです。 ☆ ☆ [関連事項と経験談] (1) 「個人信用情報」が「知的財産」に該当するのか迷いましたが、「顧客名簿」や「取引先名簿」なども知的財産として扱われることが多いので、簡単に説明させていただきました。 (2) 私もクレジットカードを使っていますので、私の個人信用情報もきっと記録されているのでしょう。 一度、うっかり銀行口座への入金を忘れていてクレジットカードの引き落としができず、カード会社から通知を受けたことがあります。そんなことでも「支払い状況」として個人信用情報として記録されているのかもしれません。 そう思うと、自分の個人信用情報がどの様になっているのか、ちょっと気になりますね。 |
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