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ユニバーサルデザイン (Universal Design) |
ユニバーサルデザインとは、 できるだけ多くの人が使いこなすことができることを目指したデザインのことです。 頭文字をとって「UD」と表記されることもあります。 (1) 世界にはいろいろな人達が暮らしています。それらの人達には、いろいろ違いがあります。例えば、性別,年齢,使用言語,障害,体格,育った国の文化,経験などが異なります。 色々な違いがあっても、できるだけ多くの人が同じように使えるデザインにしようというのがユニバーサルデザインの考え方です。人に優しいデザインと言うこともできるかと思います。 もちろん使いやすいというだけではなく、見た目にも美しいデザインとなることが望まれます。 (2) ユニバーサルデザインは、アメリカのロン・メイス博士が提案したものですが、「7原則」というものがあります。 「誰でも公平に扱えること」 「使うときの自由度が高いこと」 「使い方が簡単で、わかりやすいこと」 「使う人の知りたい情報が、わかりやすく説明されていること」 「うっかりミスをしても危険につながらないこと」 「身体への負担が少ないこと」 「だれにでも使える大きさや広さがあること」 (3) 近い考え方として、障害者や高齢者に優しい「バリアフリー」という概念があります。 バリアフリーのデザインというと、例えば車椅子での移動を容易にするスロープの設置や、目が不自由な人のための点字ブロック等がすぐに思い浮かぶと思います。 ユニバーサルデザインはそのようなバリアフリーの概念を更に進めて、障害者や高齢者に限定することなく、広くたくさんの人が使いやすいデザインを目指していると言えます。 (4) ユニバーサルデザインは製品だけでなく、建物や、まちづくりなどにも活かされています。 身近なところでは、外国人や子どもにもわかりやすいように 表示を絵文字(ピクトグラム)にするようなこともユニバーサルデザインの一例です。 ☆ ☆ [関連事項と経験談] (1) ユニバーサルデザインについての本は、入門書から専門書まで いろいろ出ています。興味のある方は 好みの本をみつけて読んでみると良いと思います。 (例えば 「ユニバーサルデザインの教科書」 など。) また、複数のメーカーがホームページで自社製品とユニバーサルデザインとの関係を説明しています。そのようなページを読んで実際の製品にいかされたデザインを見るのも楽しいと思います。 (2) 「エルゴノミクスデザイン」というものがあります。これは、人間工学に基づいたデザインということで、人間の身体的構造などに適合させて使いやすさを追求したデザインです。 たとえば、オフィス用椅子,キーボード,マウスなどでエルゴノミクスデザインをうたう製品をよく見かけます。 長時間使用しても疲れにくいという点は、ユニバーサルデザイン7原則の「身体への負担が少ないこと」と共通する部分がありますね。 |
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