わかっちゃう! 知的財産用語 特許,商標,著作権 等に関する用語辞典 |
スーパーコピー |
スーパーコピーとは、 ブランド品などの「偽物」のことです。主に偽物を取り扱う業者が、製品をアピールするために「本物に近い高品質の偽物」というような意味で使っています。 もちろん法律用語ではありません。 (1) 昔から、バッグや時計などのブランド品の偽物は出回っていますが、近年「スーパーコピー」と称した ブランド品の偽物を 目にすることが多くなってきました。 ここで、「スーパーコピー」という言葉は、「単なる偽物(コピー品)ではなく、本物と見分けがつかない高品質の偽物」というような意味で使われています。 (2) ブランド品の偽物は、たいていの場合 商標権の侵害となります。 また、意匠権の侵害や、不正競争防止法で禁じている不正競争行為に該当することもあります。 当然 「スーパーコピー」と称される偽物も同様です。 (3) インターネットで「スーパーコピー」という言葉を検索すると、たくさんの通販ショップが見つかります。 また、私のようにホームページやメルマガでメールアドレス公開していると、毎日たくさんの迷惑メールが送られてきますが、その中にはスーパーコピーの売り込みメールもあります。 それらのホームページや迷惑メールには、だいたい 下記のような意味の内容が書かれています。 「当社は暴利をむさぼるブランド業に反対する会社である。」 「ブランド品が欲しくても高くて買えない人のために、最先端技術でブランドのスーパーコピー品を作って通販している。」 「バッグの皮革素材はすべて欧州から仕入れた高級スーパーコピーである。」 「スーパーコピーは正規ブランド品の1割前後の値段で買える。」 「スーパーコピーなので、持っていても他人にコピー品だとばれる心配はない。」 「独自生産スーパーコピーなので、他店のコピー品と比較して欲しい。品質には自信がある。」 「当店の商品が、唯一本当のスーパーコピーである。」 「スーパーコピーだと称して、Bランクのコピー商品を送る悪徳業者に注意しなさい。」 「万一 税関で没収された場合は、再発送するので安心して買って欲しい。」 読んでいると めまい がしそうな内容ですね。 違法行為をしているという うしろめたさもなく、自分たちが正しいことをしている、素晴らしい商品を販売しているかのような書き方には 呆れるばかりです。 そもそも「スーパーコピー」なんていう言葉が横行していること自体 おかしいと思います。 インターネット通販の場合、業者が外国にいて住所すらはっきりしないので摘発しにくいのだとは思いますが、このような偽物が堂々と売られている現状には驚きます。 ☆ ☆ [関連事項と経験談] (1) 「本物だと騙して偽物を売るのは違法だけれど、偽物だと説明して偽物を売っているので問題ない」などと無茶苦茶なことを言う業者もいますが、偽物だと説明して売っても違法です。 (2) あえて言うまでもないのですが、偽物を買うことは、偽物を製造・販売する業者を助けることになり、偽物の流通を促進してしまうことになりますので、注意しましょう。 (3) 外国からの通販だけでなく、国内に店舗を持っているスーパーコピーの販売業者もあるようです。 先日、「スーパーコピー」と称してブランド品の偽物を売っていた在日外国人が商標法違反で逮捕されたというニュースを見ました。 容疑者は、母国に帰国した際に偽物を仕入れて横浜にある自分の雑 貨店で販売していたとのことです。 |
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