「わかっちゃう! 知的財産用語 (特許,商標などの用語解説)」

さかな  わかっちゃう  知的財産用語
特許,商標,著作権 等に関する用語辞典 
さかな


[弁理士(べんりし)]



[弁理士(べんりし)]


 特許権,実用新案権,意匠権,商標権などの産業財産権に関する手続きを行うことのできる国家資格者のことです。

 (簡単に説明するために、正確な表現ではありません。ご容赦下さい。)




(1)弁理士については「弁理士法」という法律で決められています。


 このような法律の存在は知らない人が多いと思いますが、この法律で弁理士の試験,登録,業務,罰則などが決められています。



(2)弁理士の仕事としては、特許,実用新案,意匠,商標などについての出願や審判などに関する手続の代理が主な仕事ですが、ライセンス契約締結の代理、相談など 色々な仕事があります。


 一定要件のもとで、特許や商標などに関する所定の訴訟(「特定侵害訴訟」と呼ばれます)の訴訟代理人となる場合もあります。


 このメルマガで詳しく説明してもあまり意味がないので、興味のある方は

  日本弁理士会のホームページ   http://www.jpaa.or.jp/ 
 をご覧下さい。




(3) 弁理士となるための手段としては 大きくわけると次の3つの手段があります。


 (A) 弁理士試験に合格して弁理士登録する。

 一番多いパターンです。

 私(西川)も弁理士試験に合格して弁理士登録しました。


 弁理士試験には「筆記試験」と「口述試験」があります。

 「筆記試験」は「短答式」と「論文式」があり、「短答式筆記試験」に合格すると「論文式筆記試験」を受験できます。

 そして、「論文式筆記試験」に合格すると「口述試験」を受験できます。


 弁理士試験について詳しくは
 特許庁のホームページ  http://www.jpo.go.jp/indexj.htm
 をご覧下さい。



 (B) 特許庁に入って7年間以上 審査官あるいは審判官として審査や審判の仕事をして弁理士登録する。


 特許庁の審査官,審判官が退職後に弁理士となることがあります。



 (C) 弁護士となる資格を得て、弁理士登録する。


 ご存知のように弁護士となる資格を得るには司法試験に合格するというのが一般的です。



               ☆                   ☆   


[関連事項と経験談]

(1) 最近でこそ「弁理士」という名前も ある程度知られるようになってきましたが、少し前までは 知名度が低く、知らない人が多かったです。


 交流会やセミナーで会った人に「弁理士です」と自己紹介しても、

 「それって どんな仕事やっているんですか?」

 「エッ、弁理士? 弁護士と どう違うの?」

と聞かれたことが 何回も ありました。


 1回だけですが、私を「便利屋」だと思いこんでいる方がいて、おかしかったです。
 
  税理士と間違えられて、
 「確定申告について教えて欲しい」
 と言われたこともありました。



(2) 私の知人にも弁理士登録している「弁護士」が何人かいます。
 
 普通、弁護士というと法学部を出た人と思いがちですが、理系(工学部,理学部など)出身の技術に詳しい弁護士もおられます。


 学校で技術を勉強しながら司法試験の勉強もされるとは凄いですね。




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