さかな  わかっちゃう  知的財産用語
特許,商標,著作権 等に関する用語辞典 
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 願番 (がんばん)


 願番とは、

 特許出願や商標登録出願 等の「出願番号」のことです。


 特許権、実用新案権、意匠権、商標権を取得するためには、特許庁に「出願」をする必要がありますが、出願が完了すると特許庁で出願番号が付与されます。


 企業の知的財産部門,研究開発部門や特許事務所などでは この「出願番号」のことを「願番」と略して呼ぶことが多いです。

 (「業界用語」であるようにも思えますが、かなり一般化して使われています。ちなみに特許庁に電話をしても審査官から「願番は何番ですか?」のように尋ねられることがあります。)


 出願番号は、その出願を特定する番号ですから、それ以降の手続きでは この出願番号を書く必要があります。特許庁から送られてくる各種書類にもこの出願番号が書かれています。

 「大切な番号ですから、出願したら 願番をしっかり管理するようにしましょう。」

 出願番号は、
  「出願の種類(特許、実用新案、意匠、商標のいずれか)」 と、
  「出願を示す表示」 と、
  「出願した年」 と、
  「その年の出願順の番号」  とを含みます。


 例えば、特許の出願番号は「特願2003−1234」 、商標の出願番号は「商願2002−3210」のように表記されることが多いですが、この中で「特」が「特許」、「商」が「商標」、「願」が「出願」であることを示しています。

 丁寧に 「2003年 特許願 第1234号」のように表記される場合もあります。


 尚、数年前から出願番号や公開番号等などの年号に「西暦」が使われるようになりましたが、それまでは「昭和」,「平成」等の「元号」が使われていました。

 例えば「特願昭60−1234」のような番号表記が使われており、この場合「とくがんしょう」のように読まれます。

 同様にして「特願平(とくがんへい)」、 「実願昭(じつがんしょう)」、 「実願平(じつがんへい)」、 「意願昭(いがんしょう」、 「意願平(いがんへい)」、 「商願昭(しょうがんしょう)」、 「商願平(しょうがんへい)」のように表記されることが多いです。
 (今でも当時に付与された番号は元号表記のままです。)


 なぜ西暦にしたかというと、外国の人にもわかり易くするためらしいです。確かに「昭和」とか「平成」とか言われても、外国の人にはわかりづらいですね。国際化のためには西暦の採用は良いことだと思います。

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[関連事項と経験談]


(1) 最初に「がんばん」って聞いたときは「岩盤?」かと思いました。

 「とくがんしょう」も意味不明で「何のことですか?」と上司に尋ねたことが懐かしく思い出されます。


(2) オンライン出願以前は、出願書類を特許庁に持参するか郵送して出願していましたが、郵送で出願した場合は特許庁から 「出願番号通知(出願番号が書かれた葉書)」が後日送られてきました。

 でも 出願してから「出願願番通知」が届くまで1月近くかかり、それまで出願人は自分の出願の出願番号を知ることができず、出願書類の管理が少し面倒でした。

 又、出願後 直ぐに手続きをするような場合は願番がわからないので「昭和**年*月**日付け出願」のように記載して 特定する必要がありました。

 近年では オンライン出願ですので、出願すれば直ぐに出願番号がわかるようになったので管理が楽になりました。



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