「わかっちゃう! 知的財産用語 (特許,商標などの用語解説)」

さかな  わかっちゃう  知的財産用語
特許,商標,著作権 等に関する用語辞典 
さかな


クリエイティブ・コモンズ

 

 クリエイティブ・コモンズとは

 一定条件下で自分の著作物を他人に無料で利用させることにより、著作物の流通を促進する活動のことです。

 「Creative Commons」の頭文字をとって「CC」と表記されることもあります。


(1)
 著作権を放棄することなく、一定範囲で他人に著作物を自由に利用してもらいたいことがあります。


 例えば、新人バンドが自分達をプロモーションするために、無料で曲をダウンロードさせるような場合です。


 そのような場合に、予め一定範囲の利用条件を明確にしておき、その条件下で自由に利用させるようにすれば著作物を普及させやすいです。


 クリエイティブ・コモンズは、そのための仕組をインターネット上で提供することにより、著作物の流通(自由な利用)を促進しようとする活動です。


 もともと米国で始まった活動ですが、日本を含むたくさんの国でも活動が進められています。



(2)
 著作権者は他人に無料で使ってもらってよいと思う著作物について、条件を設定して登録して所定のマークを付けます。


 そのマークは 利用の条件に応じて複数種類有ります。


 条件としては

 「帰属(Attribution)」 クレジットを表示する

 「非商用(Noncommercial)」 商用利用しない

 「派生作品の禁止(No Derivative Works)」 作品を改変しない

 「同様共有(Share Alike)」 
            利用作品と同じようにライセンスで公開する


等があり、それらの条件が一目でわかるようなマークが決められています。


 利用者は、マークに示される条件の範囲内で その著作物を自由に利用することができます。条件に従うことを前提に利用が認められているのですから、条件に反した利用は著作権の侵害となります。


(3)
 詳しいことは、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン のホームページ  
 を参照されると良いと思います。


                ☆              ☆

[関連事項と経験談]


(1)
 自分の著作物を所定の条件で無料利用することを認めるという点では、文化庁の「自由利用マーク」と似た考え方ですね。

 参照)「自由利用マーク」 


 両者は国主導と民間主導との違いがありますし、自由利用の条件なども異なります。

 只、国際性や電子化対応などの点を考慮すると、クリエイティブ・コモンズの方が使いやすいように思えます。



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