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未公開特許(みこうかいとっきょ) |
未公開特許とは、 特許出願されてはいるが、未だ公開されていない発明のことを指すことが多いです。 (1) 特許出願の内容は、出願から1年半経過すると公開されます。 (これを「出願公開」といいます。) 参照:出願公開 http://www.jpat.net/y27.htm 出願公開されるまで、第三者は どの様な特許出願がされているのかを知ることができません。 特許電子図書館など利用して特許調査した場合でも、未公開特許については調査することができません。 (2) 本来「特許」というのは特許の登録を受けたことを意味しますので、まだ特許を受けていない出願の内容に関して「特許」と呼ぶことには少し違和感があります。 個人的には「未公開特許出願」と言う方が適切であるように思いますが、「未公開特許」という言葉は結構使われているようです。 「未公開特許」と呼ばれていても、既に特許権が成立しているということではなく、むしろ未だ審査もされていない出願が多いと考えて下さい。 (3) 出願公開されていない特許出願の内容を、出願人が自らの意志で「未公開特許情報」として独自に公開していることがあります。 これは、出願している発明について内容を知ってもらい、その発明の「ライセンス」や「譲渡」等を促進することを目的としています。特に大学や公的な機関が出願人となっている特許出願が多いようです。 (4) 早期出願公開の制度がありますので、出願人が特許庁に請求すれば出願日から1年半以内であっても自分の特許出願の内容を出願公開してもらうことができます。 ☆ ☆ [関連事項と経験談] (1) 意匠法には、意匠登録を受けた意匠でも、出願人の希望により所定期限内において公開せずに秘密にしておく「秘密意匠」という制度があります。 (2) 欧米の主要国は、自国の軍事関係の発明を国防上の理由で未公開にする制度を持っています。これは「軍事特許」等と呼ばれる制度です。 現在のところ、日本では自国の軍事技術を非公開にする制度はないので、軍事関係の技術であっても公開されます。 但し、米国政府との協定により米国の軍事技術については日本に特許出願されても公開されないことがあります。 日本でも軍事利用可能な発明を非公開とする制度の導入が検討されています。 |
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