わかっちゃう! 知的財産用語 特許,商標,著作権 等に関する用語辞典 |
DRM(ディーアールエム) |
DRMとは、 「デジタル著作権管理」のことで、「Digital Rights Management」の略です。 (1) デジタルデータは品質を劣化させることなく、何度でも簡単に複製することができます。 この性質は便利なのですが、反面デジタルデータで記録されている作品(デジタルコンテンツ)の違法なコピーを招きやすいという問題点があります。 そこで、著作権を保護するために、デジタルコンテンツの複製を技術的に制限することが考えられています。「DRM」とは、そのような複製を制限する技術の総称です。 (2) 例えば、以前に説明した「コピーワンス」も、DRMのひとつです。 参照:「コピーワンス」 DRMの使われ方には色々あり、例えば録画機器などの機械に使用されている場合、記録媒体に使用されている場合、ソフトウエアに使用されている場合、複数組み合わて使用されている場合などがあります。 単に「複製できなくする」というコピーガード的な技術だけではなく、所定の許可手続を得ないければ再生できない技術や、複製したものを再生できなくする技術なども含まれます。 (3) ここでは説明しませんが、DRMについては賛成・反対いずれの立場からも色々な意見が出ています。 また、以前説明した「私的録音録画補償金制度」との関係も検討しなくてはならないと思います。DRMが今後 どの様に適用されていくのか とても興味があります。 参照:「私的録音録画補償金制度」 ☆ ☆ [関連事項と経験談] (1) 以前、よく見かけた「CCCD(コピーコントロールCD)」も、一種のDRMです。 私はパソコンでCDを聞くことがあるのですが、買ったCDがCCCDだったためにパソコンでまともに再生できず困ったことがあります。 また、私的使用の範囲内で、バックアップをとったり、携帯音楽プレイヤーに取り込んで聞いたりする人もいると思いますが、そのような使い方もCCCDでは困難でした。 私は耳の肥えた音楽マニアではないので良く分からないですが、音楽にうるさい人に言わせると、CCCDは音質が劣化しているとのことでした。アーティスト側からも音質の劣化を理由にCCCDに反対している人もいました。 そういうこともあって、CCCDは買わないようにしていました。さすがに評判が悪かったのか、最近ではCCCDを見かけることは少なくなりました。 以前CCCDとして販売されていたCDが、近年普通のCDとして販売し直されているのは嬉しいですね。 |
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