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[ダビング10 (ダビング テン)] |
ダビング10とは、 デジタル放送のコピー制御方式であって、HDD(ハードディスクドライブ)に録画した内容を、DVDやブルーレイディスクなどに10回までダビング可能とする制御方式のことです。 (1) デジタル情報はコピーを繰り返しても劣化しにくいために、デジタル放送が無制限にコピーされると不正コピーが出回る恐れがあります。 そこで、デジタル放送のコピー制御方式として、従来から「コピーワンス」という方式が用いられていました。 「コピーワンス」は、HDDに録画したデジタルテレビ放送番組を1回だけDVD等にムーブ(移動)できるというやり方でした。 しかしながら、ムーブに失敗すると元の録画も無くなるので、もう見ることができなくなってしまいます。 また、1つの記録媒体にしか記録できないので、バックアップをとっておきたい場合や、同じ録画を複数種の装置で見たい場合などに不便でした。 参考)「コピーワンス」 (2) そのような不満もあって、コピーワンスを緩和して複数回のコピーができるような仕組みについて検討されていました。 そして、2008年7月4日から、地上デジタル放送や無料のBSデジタル放送などのコピー制御方式が「ダビング10」に切り替わりました。 この「ダビング10」ですと、9回のコピー(複製)と1回のムーブ(移動)ができます。つまり、10回目のダビングするとムーブしたことになり元のHDDの録画が消えることになります。 但し、HDDからDVDなどにコピーした番組を,更に他のDVDなどにコピーすること(孫コピー)はできません。 「コピーワンス」に比べれば、ダビングできる回数が増えるので、利用者としては便利になると思います。 (3) デジタル放送をデジタル録画できる機器を「私的録音録画補償金」の対象にするかどうかで著作権団体とメーカー側との間で対立があり、当初予定していたよりも運用開始は当初の予定より少し遅くなりました。 参考)「私的録画補償金制度」 ☆ ☆ [関連事項と経験談] (1) 今後販売されるHDDレコーダーだけでなく、今までに販売されたHDDレコーダーでも、「ダビング10」に対応できるものもあるそうです。詳しいことはお使いの機器メーカーに問い合わされると良いと思います。 (2) 私は「コピーワンス」が気になっていたのでHDDレコーダーを買いませんでした。でも、「ダビング10」になって実用性も高くなったので、欲しくなってきました。 もう少し普及して安くなったら買いたいと思います。 |
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