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ブルーレイ課金 |
ブルーレイ課金とは、 ブルーレイの録画用ディスクと録画機を対象とした私的録画補償金のことです。 (1) 私的な録音,録画に対する著作権料を、メーカーが記録媒体や記録装置の製品価格に上乗せして徴収して著作権者に分配する私的録音録画補償金制度については以前、簡単に説明しました。 参照)「私的録音録画補償金制度」 (2) 2009年5月22日よりブルーレイの録画用ディスクと録画機も私的録画補償金の課金対象となりました。 説明は不用かと思いますが、ブルーレイディスクというのは大容量の光記録ディスクで、DVDの5倍〜10倍程度の記録ができます。 (3) メーカー側は補償金が上乗せされることにより製品価格が高くなってしまうので、私的録画補償金は好ましく思っておらず、将来的には私的録音録画補償金制度の廃止を望んでいます。 今回のブルーレイ課金についてもメーカー側と著作権者側とで、意見の食い違いがあり、施行が遅れたという経緯があります。 (4) しかも、アナログTV放送の録画に関しては合意が得られているのですが、無料のデジタル放送(いわゆる「地デジ」)の録画については まだ意見がわかれています。 メーカー側は、デジタル放送の録画については、「ダビング10」のようなコピー制限機能がついているので、補償金の対象にすべきでないと主張しています。 参照)「ダビング10」 そして、アナログ放送の録画ができないデジタル放送録画専用機については、補償金の回収について協力しないとの見解を示しているメーカーもあります。 今後、制度の見直しも含めて、メーカー側と著作権者側で 更に話し合いが必要となりそうです。 ☆ ☆ [関連事項と経験談] (1) ブルーレイは「青紫色レーザー」を使うので「青い光線」という意味の「Blue-ray」だと思っていたのですが、実際には「e」の無い「Blu-ray」なんですね。 商標登録を配慮して、品質内容表示とならないように造語にしたようです。 |
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