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B−CAS(ビーキャス) |
B−CAS とは、 「地上波デジタル放送(地デジ)」等のデジタル放送番組の録画・コピーを規制するための限定受信システムのことです。 もともとはシステムを管理する 株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ (BS Conditional Access Systems Co., Ltd.)の略称です。 システム自体の名称として認識されるようになり、会社については「B−CAS社」のように呼ばれることも多いようです。 (1) 著作物の私的使用を目的とする複製は認められています。 しかしながらデジタル放送はアナログ放送と異なり、コピーを繰り返しても画質が落ちないので、コピーがたくさん作られて私的使用の範囲を超えて不法に配布される恐れがあります。 そこで著作権保護のため、デジタル放送についての著作権管理(DRM)の一手段として番組の録画回数を制限するB−CASシステムが地デジ受像機に採用されています。 参照) 「DRM」 、 「コピーワンス」 、 「ダビング10」 (2) 地デジ放送を見るためには、「B−CAS社」が発行する「B−CASカード」が必要となります。 「B−CASカード」は、地デジ対応のテレビやDVDレコーダーを買えば付いています。そして、「B−CASカード」を地デジ対応テレビなどに備えられた差し込み口に挿入すると地デジ放送を画面に表示可能となります。 (3) B−CAS社 は民間企業であり、一民間企業がこのような影響力の強いシステム を独占的に管理していることについては批判があるようです。 ☆ ☆ [関連事項と経験談] (1) 先日、知人に頼まれて液晶TVの設置に行ってきました。しかし、私は地デジ対応のTVを設置するのは初めてで、B−CASカードをTV背面にあるスロットに入れることに気が付きませんでした。 そのため地デジ放送が映らず、あせってしまいましたが、説明書を読んでB−CASカードを挿入するときれいに映ったのでホッとしました。 たいていの場合は購入した電器店でセッティングしてくれると思いますが、通販などで購入してご自分で設置する方は注意してください。 (2) B−CASの制限を受けることなく地デジ放送を受信することのできる「フリーオ(Friio)」と呼ばれる受信機があります。 フリーオはパソコンに取り付けるテレビ放送の受信機です。B−CASの制限を受けないのでパソコンからDVDなどへ何度もコピー可能となります。 今後、問題視されて法的規制の対象なる可能性もありますが、現在のところは通販等で入手できます。 (2009.7.6) |
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